東京芝2000mが得意な馬の特徴をまとめました。
東京芝2000mと言えば、G1天皇賞・秋が開催されるコースとして有名で、数々の名馬達がそのレースを制しています。
個人的印象に残っているのは2013年のジャスタウェイですかね〜
1番人気のジェンティルドンナを一気に突き放した圧巻の勝利が忘れられません!
今回はそんな東京2000mのコース特徴も踏まえながら好走するために必要な能力についてみていきましょう。
・東京2000mコースの特徴
・東京2000mを好走するために必要な能力(高速馬場)
・東京2000mを好走するために必要な能力(時計のかかる馬場)
当サイトでは、競走馬が持つ能力をパワー、スタミナ、スピードの3要素に分類しています。
各要素を持つ馬体の特徴は、下記リンクよりご確認ください。
コースの特徴
概要
スタートは1コーナー奥のポケットからとなります。
2コーナーまでの距離が約130mほどしかなく、すぐにコーナーを曲がることになります。
そして、東京コース最大の特徴は、最後の直線になります。
約530mもある直線は、全競馬場で2番目に長く、その途中には高低差約2mの登り坂もあり、かなりタフな直線となっています。
チェックポイント
このコースの適正馬体を見極めるうえで重要なポイントは2つです。
- Point1:スタートから最初のコーナーまでの距離が短い
コースの特徴で述べた通り、スタートから最初のコーナーまでが短いため、圧倒的に外枠が不利と言われています。
さらに、先行争いが起きづらく展開としてはスローになりがちです。
このポイントに関しては、馬体的にあまり特化すべき能力はないです。
ここで抑えるべきポイントは、展開がスローになり、最後の長い直線までにいかに力を貯め、勝負をかけれるかがポイントとなります。
- Point2:長い直線+上り坂でいかにスピードが出せるか
東京コースの特徴と言えば、やはり最後の直線でしょう。
長くて高低差のある上り坂ありは、パワー、スタミナ、スピードの3要素全てを必要とし、総合力が問われる直線となります。
結論
コースの特徴も踏まえ、好走しうる競走馬の持つ能力を数値化すると以下のようになりました。
3要素のバランスが重要
荒れた馬場でも最後の直線で長く良い足が使えるスタミナが必要
解説(高速馬場)
3要素の必要性と実際に過去に好走した馬体の特徴を解説していきます。
パワー
最後の直線には上り坂があるため多少のパワーは必要です。
また、東京の長い直線ではいかに長く良い足が使えるかがポイントとなります。
そのため、上り坂で無駄な体力を消耗しないためにも坂を難なく上れるパワーは必要だと考えられます。
スタミナ
中距離なのでスタミナはあるに越したことはありません。
また、直線で長く良い足を使える飛びの大きい馬も有利に競馬をすることができるでしょう。
ただ、過去の好走馬を見ると人気に問わずマイラーの活躍も目立っています。
理由はおそらくスロー展開による最後の直線勝負が多いため、多少スタミナの足りてないマイラーでも勝負になるのだと考えています。
スピード
長く良い足を使うためには、スタミナだけでなく、次へ次へと進む推進力(=スピード)も必要です。
また、直線の坂を上りきったあとも長い直線は続きます。
そこからさらにギアを上げて後続を突き放せるかがポイントとなるため、スピードは必要不可欠となってきます。
過去好走馬体例
過去のレースで穴馬を中心に好走した馬を紹介します。
紹介するのは以下2頭です。
- スピルバーグ(2014年 天皇賞秋 1着)
- ステファノス(2015年 天皇賞秋 2着、2016年 3着)
ここで、2頭の馬体には共通する点があります。
- 3要素のバランスのとれた馬体
かなり大雑把にまとめましたが、実際に馬体写真を見た時に私はそう感じました。
2頭の馬体は、パワー、スタミナ、スピードのどれかに特化するわけでもなく非常にバランスが良いです。
東京競馬場は、総合力が問われるコースのため、まさにその総合力の高さを好走馬体が示しているのではないかと思います。
解説(時計のかかる馬場)
パワー
時計のかかる馬場では、そこまでパワーは必要ないとみています。
くどいですが、東京競馬場では最後の長い直線でのパフォーマンス勝負になります。
また、荒れた馬場での長い直線は、スタミナ消費が激しくなることが予想されます。
そんな中でも長く良い足を使う必要があるため、パワーよりもスタミナやスピード能力の方が重要だと考えています。
スタミナ
前述した通り、直線で長く良い足を使うためにスタミナは必要不可欠です。
また、荒れた馬場になると直線に限らず終始タフな競馬になることが予想されるため、流石にマイラー並みのスタミナではもたないでしょう。
スピード
高速馬場の時と同様、時計のかかる馬場の中でもいかに直線でスピードを持続できるかが鍵となります。
馬場が荒れている分1回のストロークで進む距離は短くなるため、スピード馬のスタミナ消耗も激しくなることが予想されます。
1番必要なのは、垂れないためのスタミナとなりそうですが、勝ちきるためには他馬を置き去りにするスピードも必要不可欠となりそうです。
過去好走馬体例
過去の馬場が荒れたレースでの好走した馬を紹介します。
紹介するのは以下2頭です。
- レインボーライン(2017年 天皇賞秋 3着)
- マカヒキ(2017年 天皇賞秋 5着)
ここで、2頭の馬体には共通する点が2つあります。
- ゆとりのある胴回り
- ムダ肉のない筋肉
どちらもスタミナタイプに多い特徴です。
長めの胴に必要最低限の筋肉しかない、まさに長距離向きの馬体となります。
距離は2000mと中距離ですが、荒れた馬場になると長距離路線で活躍する馬でも好走傾向にあるようです。
適正馬体の見抜き方(詳細は別記事)
ここまで、コースを好走するために必要な能力について記載しました。
ただ、それだけではその能力を持つ馬を見つけるために馬体のどこを見ればいいかわからないと予想に活かすことができません。
各要素を持つ馬体の特徴は、馬体写真から見極めることができます。
詳細は、下記リンクよりご確認ください。