競走馬にはコースごとに得意・不得意があり、馬体を見ることでその傾向を判断することができます。
本記事では新潟芝1000mを得意とする馬体の特徴についてまとめています。
新潟競馬場は、新潟記念などの重賞で使用され、主に夏競馬を盛り上げる舞台の1つです。
芝1000mは、 G3アイビスサマーダッシュが毎年開催されているコースとなります。
コースの特徴や馬場状態を考慮したうえで好走する馬体について解説します。
新潟芝1000mを好走するために必要な適性能力
まえおき
各コースで必要な能力を判断するためには、そのコースの特徴とその馬が持つ適性能力を知る必要があります。
本記事では、競走馬が持つ適性能力をパワー、スタミナ、スピードの3要素に分類して解説しています。
詳細については以下記事で確認できます。各適性能力の定義とそれらを示す馬体の特徴例などを記載しています。
新潟芝1000mのコース特徴
適性能力を解説する前に先ずはコースの特徴を知るのは必要不可欠です。
コース概要と適性能力を判断するうえでのポイントを解説します。
スタート直後多少のアップダウンはあるものの最後は平坦でスピードが出やすいコース形態です。
ただ、スピードだけでなく、さらなる推進力をうむためのパワーも必要です。
そして、長く良い足を使えるスタミナがあれば、ハイペースの中でも最後までスピードを落とすことなく走ることが可能です。
距離は短いため、スピードだけあれば十分と思いがちですが、直線だからこそ小細工は通用しないので、他の要素も必要なのだと考えています。
新潟芝1000mを好走するために必要な適性能力
コースの特徴も踏まえ、好走するために必要な適性能力を以下に示します。
各条件別での適性能力をまとめると以下の通りです。
直線レースですが、好走馬体は3要素のバランスが重視されています。
パワーとスピードはもちろん必要です。
スタミナは体力面ではなく、持続性の高い足が長い直線でスピードを落とすことなく走りきるために必要だと考えています。
荒れた馬場でもスピードとパワーが求められます。
荒れた馬場=スタミナが基本的な考え方ですが、短距離なのでスタミナよりパワーで押し切るイメージです。
高速決着で好走する適性馬体
具体的に高速決着で好走した穴馬の馬体特徴を説明します。
穴馬探しの参考にしてください!
過去好走した穴馬
先ずは過去に高速決着で新潟芝1000mを穴馬で好走した馬を2頭紹介します。
紹介した穴馬2頭の馬体には共通点があります。
その共通点が好走する馬体の特徴となり、詳細を以下で説明します。
特徴❶:しっかりとした腹袋を持つ
立派な腹袋を持つ馬は臓器も立派だと言われています。
これにより長距離やタフな流れでも底力を発揮しやすく、スタミナとパワーが必要なコースでは必須の特徴となります。
基本的には、タフな競馬を得意とする馬が持つ特徴ですが、好走した2頭はこの特徴を備えています。
距離自体は全レースで1番短く、一見スタミナは必要なさそうですが、1000mの長さをスピードを落とさずに走り切るレースは他にありません。
距離が短くてもタフな競馬となるため、こういった特徴を持つ馬が好走していると考えます。
特徴❷:ボリュームのあるトモ
トモの大きさは主にその横幅で判断します。
他馬と比較して横幅が大きければそれだけトモが大きい証拠です。
トモの大きさは地面を蹴り上げる力に直結します。
蹴り上げる力が強いとそれだけ大きな推進力をうみ、スピードアップに繋げることができます。
タフな条件で好走する適性馬体
具体的にタフな条件で好走した穴馬の馬体特徴を説明します。
穴馬探しの参考にしてください!
過去好走した穴馬
先ずは過去にタフな条件で新潟芝1000mを穴馬で好走した馬を2頭紹介します。
紹介した穴馬2頭の馬体には共通点があります。
その共通点が好走する馬体の特徴となり、詳細を以下で説明します。
特徴❶:重厚感のある馬体
短距離馬らしい筋肉質な馬体です。
ただ、どちらも500kg近い馬体にも関わらず、そこまで重さを感じさせないシルエットをしています。
柔軟性を感じさせ、パワーとスピード両方を兼ね備えた馬体に見えます。
特徴❷:スピード要素の詰まった後躯
後躯でスピードを司る要素を2つ紹介します。1つ目はお尻の角度です。下図の右の斜尻という形状がスピードタイプに多い特徴となります。
2つ目は、飛節の角度です。下図の右の曲飛どういう形状がスピードタイプに多い特徴です。
どちらの特徴も柔軟性の高い走りを実現するために必要な要素で、瞬発力に長けた走法に繋げることができます。
まとめ(結論が知りたい方はここから!)
高速決着での適性馬体
タフな条件での適性馬体
以上、新潟芝1000mを好走する適性馬体の解説でした!
皆さんの予想の参考に少しでもなれば嬉しいです!