【馬体写真の見方】初心者でも簡単に好走馬体を見抜く方法

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馬体写真を見ればその馬の持つ要素(能力)がわかり、その馬体に合った適正コースを予想することができます。

しかし、これを見抜けるようになるためには、慣れが必要で習得に時間がかかります。

そこで、もっと手軽に馬体写真を使って好走馬体を見抜けないかを考えてみました。

結論、馬体写真からわかる簡単な情報好走馬体を見抜くことができます!!

この記事でわかること

・馬体写真のから馬の力量を確かめるシンプルな方法

・上記方法を使うことで見えてくる名馬の特徴

馬体写真から読み解ける情報

状態

馬体写真からでも毛艶や筋肉のハリなどを確認することができます。

また、前走時の写真もセットで有れば、良し悪しの変化も見ることがことができるでしょう。

しかし、ネットや雑誌の情報源だけでは、全レース、全馬の写真は中々載っていません。

何より写真があったとしても、当日が同じ状態とは限りません。

状態は当日のパドックで見るのが1番だと思います。

馬体写真で見る状態は、あくまで参考情報の位置づけだと考えています。

適正能力(初心者向け)

馬体をよく見るとそれぞれ特徴があり、一頭一頭異なります。

その特徴は、馬体写真でも十分見分けることができ、細かく見ていくと非常に奥が深いです。

ただ、奥が深い分、習得するにも知識や慣れが必要です。

一方で、馬体初心者の方にでも馬体写真から適正を見分け、予想に活用できる方法もあります。

具体的には、足や胴の長さを見ることである程度その馬の適正を判断することができます。

足や胴が長いと一歩一歩のスライドが大きくなるため、スタミナ消費を抑えた走りができます。

逆に短いと一歩一歩のスライドは小さいが回転力が速いため、一瞬でトップスピードに持っていけるような走りができます。

筋肉量やそのハリ具合、骨格の微妙な違いなどはすぐ判断できませんが、全体を見た時の足や胴の長さならすぐにマスターできると思います。

あと馬体が好きでないと細かいところまで見ようとならないと思うので、予想で距離適正を判断したい方はこの大まかな適正能力だけで判断できると思っています。

適正能力(上級者向け)

前述したように馬体は一見どれも同じに見えますが、細かく見ていくと全く違います。

その特徴を見極めることができればその馬の得意なコースや展開を知ることができます。

ここでは、その細かく適正を見る際のポイントをいくつか紹介します。

  • 飛節の違いでその馬が使えるスピードの特徴がわかる

1つ目の例は、馬体について少しでも勉強したことがある方ならご存知の方が多いかもしれません。

「飛節」というのは、後脚の人間で言う膝あたりの部分を示し、この曲がり具合が馬ごとに異なります。

飛節には、「直飛」と「曲飛」の2種類あります(下図参照)。

名前の通り、直飛は飛節がまっすぐで、曲飛は曲がっています。

それぞれの特徴は、

直飛:飛びが大きく、長く良い足を使える

曲飛:バネ感があり、瞬発力に長けている

となります。

競馬場、距離や展開によって求められる脚質は異なるため、適正を見極めるうえで重要なポイントになります。

  • 胴回りの形状、長さでその馬の体力や器用さがわかる

2つ目は、胴回りについての特徴です。

下図左のように腹と背中が平行で長いと一歩一歩のスライドが大きい走りができ、スタミナを消費しにくい走りが可能です。

逆に下図右のように胴が全体的に詰まり気味だとスタミナ消費は速いですが、一歩一歩の回転数が速く、一瞬で加速できるような足が使えます

他にもお尻の形や足先の太さなどまだまだ特徴を見分けれるポイントはいっぱいあります。

これらの特徴の見分け方をマスターするには慣れが必要ですが、細かく見れば見るほど予想には、大きく貢献できる素材だと思っています。

検証:馬体写真からシンプルに適正を見抜けるか?

繰り返しになりますが、細かい適正能力を見極めるには慣れが必要です。

そこで本記事では、馬体初心者の方でも馬体写真からシンプルに予想に活かる方法を確立するため、1つ検証を実施しました。

適正能力の判断材料

今回は、馬体写真から見抜ける適正能力(初心者向け)として取り上げた馬体の足や胴の長さに関連した判断材料を用いて適正を判断できるか検証します。

具体的には、馬体の縦横比を使います。

縦横比とは、下図赤線の体高と黄色線の体長の比率のことを示します。

検証内容:歴代名馬の馬体の縦横比を確認

歴代名馬の馬体写真を使用して縦横比を計算し、傾向を探ってみました。

ここで、歴代の名馬をひとまず下記選定基準で選んでやってみました。

  • G1勝利数6勝以上
  • 勝率が5割以上

これに該当する名馬は以下となりました。

  • アーモンドアイ
  • テイエムオペラオー(馬体写真なし)
  • キタサンブラック
  • ジェンティルドンナ
  • ディープインパクト
  • シンボリルドルフ(馬体写真なし)
  • オルフェーブル
  • モーリス
  • ロードカナロア
  • グランアレグリア

記憶に新しいアーモンドアイをはじめとする10頭になりました。

*検証は10頭中2頭は馬体写真がなかったため8頭で確認

この馬達の馬体写真から馬体の縦横比で傾向が見られるのか確認してみました。

結果:歴代名馬の縦横比には傾向あり!

先程あげた歴代名馬の縦横比を計算してグラフを作りました(下図)。

グラフは横軸に縦横比で縦軸にはより傾向を探りやすくするために馬体重を置いています。

縦横比の計算は体高÷体長ですが、各馬の差をより解りやすくするために独自の考えで指数化しています。

グラフの青い丸が右寄りだと胴が短めで、左寄りだと胴が長めということになります。

グラフを見ると一目瞭然!

歴代名馬は馬体重にばらつきはあるもの、馬体の縦横比についてはどちらかに偏りがあるわけではなさそうです。

つまり、バランスの良い馬体が名馬への1つの必要条件なのかもしれません。

次に、長距離、短距離のG1で活躍した馬も同じ方法で確認してみました(下図)。

長距離馬には、主に天皇賞春で活躍した馬3頭を選出。

短距離馬には、高松宮記念やマイル線など1200〜1600m線で活躍した馬を選出しました。

グラフを見て分かる通り、長距離馬は左寄り(胴長め)で、短距離馬は右寄り(胴短め)となりました。

以上の結果から少なくともここで取り上げた馬達で比較する限り、縦横比は予想に活かせる可能性を証明できたのではないでしょうか。

また、今回の調査内容では、馬体重も合わせて見ましたが、それほど傾向は見られませんでした。

しかし、コース別、距離別で縦横比×馬体重で見れば、好走馬の傾向がわかり、より具体的に予想に活かせるのでは?と思っています。

今回はここまでですが、上記確認も今後実施していく予定です!

最後に

今回の結論としては、馬体写真の縦横比を見るだけでも予想に使えそうだということがわかりました。

馬体写真を見て本格的に予想に活かすには、一頭一頭の微妙な違いを見極める必要がありますが、この縦横比なら誰でもシンプルに活用できると思います。

今後は各競馬場や距離ごとに好走馬体の特徴を縦横比と馬体重を使って見ていきたいと思います。

これで傾向を見ることができれば、この縦横比はかなり予想に活かせると思うのでご期待ください!

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