馬体を予想に活かすために、馬体から読み解ける情報を整理し、考え出した活用方法を発信していきます。
本記事では超初級編として、馬体重を予想の軸として考えた場合のオススメの見方を紹介します。
馬体重だけでも予想には充分活用できます!!
・馬体重を予想に活用するメリット
・具体的な活用方法
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馬体重を予想で活用するメリット
馬体重予想のオススメ度
結論から言うと、馬体重だけではわからない情報も多いため、自信を持ってオススメすることはできません。。
ただ、馬体重だけで判断できる内容もあります!
さらに他の情報と組み合わせることである傾向の裏付けとなるような有益な情報になる可能性もあると思っています。
馬体重は、ネットや新聞で基本的には誰でもどこでも確認ができるため、お手軽さと簡単さで言えばとてもオススメです。
その反面、数値を眺めながらの予想のため、馬体を使って予想している感はあまりないでしょう。
ただ、この馬体重を活用した予想は、馬体初心者の人でも簡単に活用できる方法だと思います。
馬体を予想に活かしたい人の入口として馬体重だけでも好走馬を見抜けること先ずこの記事で知っていただければと思います!!
馬体重からわかること
馬体重から読み取れる情報は、以下2つだと考えてます。
- 馬体重の増減がその日の調子を示す
- 馬体重そのものがコース別の適正を示す
馬体重と聞いて最初に思い浮かぶのが、1つ目のの馬体重増減だと思います。
休み明けで太り過ぎていないか、叩き2走目で絞れているかなど馬の状態をチェックできます。
また、調教の内容と合わせてその馬の調子も予測することができます。
この馬体重増減も予想に十分活かせる情報で奥が深そうです。
ただ、今回はそれよりもっとシンプルに予想に活かせる考え方を紹介します。
それが2つ目のコース別の適正です。
競馬場や距離によって好走する馬体は異なります。
それを馬体重だけで判断するのは、正直難しいでしょう。
しかし、競馬場や距離によっては傾向が見られるコースもあります!
本記事では、その詳細について具体例も交えながら解説しています。
馬体重ではわからないこと
前述したように馬体重だけで、調子だけでなく、適正もある程度なら判断できます。
調子と適正がわかれば、予想に必要な要素全て網羅でできているように感じますが、問題はその精度です。
例えば、、、
- 休み明けプラス20kgで叩きなのは明らかなのにそのレースを好走
- コース適正と真逆の馬が好走
競馬は、感情が読みにくい動物のスポーツですからデータに当てはまらず、上記のような結果になることは馬体重に限らずあることです。
他の予想軸と組み合わせて自分の自信の持てる予想にしていきましょう!
ただ、馬体重に限って読み解くことができない情報もあります。
馬体重では、スピードタイプの馬を見極めることができません。
スピードタイプとは、一瞬の加速力に長けた足の回転力が速い馬の特徴を示しています。
長距離を走れるスタミナタイプか短距離を走れるパワータイプならある程度傾向があるため、見極めることができるのですが、スピードタイプには今のところ傾向がありません。
現段階では馬体重以外の他情報から入手する必要がありそうです。
今後スピードタイプも見極められないか傾向を調査したいと思います!!
オススメ活用術
馬体重を使って予想する時のオススメの馬の選び方、買い方を参考程度に紹介します。
先ず馬の選び方ですが、馬体重予想は穴馬選定に使いましょう。
理由は、人気馬=強い馬は馬体重に関係なく強いからです。
繰り返しになりますが、馬体重のみでは予想の信憑性が低いため、それを理由に人気馬を買うのはリスクが大きすぎます。
なので、買い方も複勝または3連系の相手にするのが良いと思います。
私のオススメは断然複勝です!その馬だけ見てたいから!!
具体的な活用方法(コース別適正)
馬体重だけで判断できるコース別適正の見抜き方について具体例を交えて3つ紹介します。
ダート、芝、距離の違い
これについては、イメージがしやすいと思います。
ダートを走る馬は、それなりのパワーが必要なので距離に関わらず500kg台の馬が多いです。
芝のレースになると長距離では、スタミナ消費の少ない軽い馬がよく穴をあけているイメージです。
逆に短距離は、ダートと同じく500kg前後の馬が好走傾向にあります。
ここで、実際に穴で好走した競走馬を何頭か紹介します。
馬名 | 馬体重 | 好走レース | 開催地 | 距離 | 着順(人気) |
---|---|---|---|---|---|
スティッフェリオ | 446kg | 2020年 天皇賞春 | 京都 | 芝3200m | 2着(14番人気) |
カレンミロティック | 458kg | 2016年 天皇賞春 | 京都 | 芝3200m | 2着(13番人気) |
馬名 | 馬体重 | 好走レース | 開催地 | 距離 | 着順(人気) |
---|---|---|---|---|---|
セイウンコウセイ | 504kg | 2019年 高松宮記念 | 中京 | 芝1200m | 2着(12番人気) |
ナックビーナス | 522kg | 2018年 高松宮記念 | 中京 | 芝1200m | 3着(10番人気) |
長距離と短距離の代表的なG1レースの穴馬を取り上げてみました。
これ見る限り、少なくとも芝レースにおいては距離で好走する馬体重に傾向がありそうです。
馬場の違い
馬場は、良、稍重、重、不良と4種類あります。
良〜稍重馬場でいうと正直傾向はないかもしれません。
馬場よりもコース適正の方が影響度として大きいからだと思います。
しかし、不良に近い馬場までいくと多少の傾向が見れてきます。
過去に馬場が悪い状態で好走した穴馬を見てみましょう。
馬名 | 馬体重 | 好走レース | 開催地 | 距離 | 着順(人気) |
---|---|---|---|---|---|
スマイルカナ | 416kg | 2020年 桜花賞 | 阪神 | 芝1600m | 3着(9番人気) |
レインボーライン | 452kg | 2017年 天皇賞秋 | 東京 | 芝2000m | 3着(13番人気) |
マイネルブンシュ | 458kg | 2017年 菊花賞 | 京都 | 芝3000m | 4着(11番人気) |
ここで、マイネルブンシュは4着で、同レース2、3着も人気薄(馬体重470kg台)となっています。
結果としてその2頭には負けていますが、これは位置どりの差だと考えています。
マイネルブンシュは、このレースを勝ったキセキと同じ位置におり、後方から上がり2位のタイムで駆け上がっておりそこを評価しています。
表をご覧の通り、軽い馬体重の馬が人気薄でも活躍しています。
しかも、距離に関わらずです!!
これは、馬場が悪いとスタミナの消耗が激しくなるため、距離が短くてもある程度のスタミナが必要ということだと考えています。
よって、長距離適正のある軽い馬が好走傾向にあると見ています。
競馬場の違い
最後は、競馬場ごとに好走しそうな馬体重の違いについてです。
これまで距離や馬場の違いでの好走馬体重についてとりあげましたが、これに関わらず競馬場の違いで傾向が見られることもあります。
前文を読んで「???」の人にもわかるように実際に過去の好走馬を見てみましょう。
(説明下手ですいません。)
馬名 | 馬体重 | 好走レース | 開催地 | 距離 | 着順(人気) |
---|---|---|---|---|---|
サラキア | 448kg | 2020年 有馬記念 | 中山 | 芝2500m | 2着(11番人気) |
ラブカンプー | 436kg | 2018年 スプリンターズS | 中山 | 芝1200m | 2着(11番人気) |
ラインスピリット | 444kg | 2018年 スプリンターズS | 中山 | 芝1200m | 3着(13番人気) |
ご覧の通り、表に記載のある好走馬は全ての中山競馬場でのレースでの結果になります。
よく見ると距離に関係なく、馬体重の軽い馬が好走しています。
スプリンターズSと同じ1200mで行われるもう一つのG1高松宮記念(中京)では、大型馬が穴馬として好走している傾向にあります。
これより、同じ距離でも競馬場よって好走する馬体重に違いがあることがわかると思います。
この理由としては、中山競馬場が小回り適正が求められるコースだからだと推測しています。
コーナーが急で直線が短いため、コーナーリングで失速せずに加速できる器用さが必要なのです。
だから大型馬より小回りのきく小型馬が距離に関わらず好走しているのではないかと考えています。
このように距離よりも競馬場に依存した傾向も見られることもレースによってはあることを覚えておいた方がいいでしょう。
最後に
今回は馬体重をコース適正に活かす方法について紹介しました。
馬体重は、馬の状態、調子だけでなく、コースへの適正も判断できる可能性があることを少しでもわかっていただけたら私もこの記事を書いた甲斐があります!
もちろん馬体重は、馬の状態を知るうえでも重要な要因になると思います。
そちらについても今後傾向を調査して更新していけたらと思っています!